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No.47
エネルギーが増える思い方をしてください
平成19年11月14日

 みなさん、こんにちは。春名芙蓉です。
 紅葉が美しい季節になりましたね。朝夕はかなり冷え込みますが、お元気でお過ごしでしょうか?
 今まで、「意識のもち方を変えることで、毎日の暮らしが変わる」ということをお話ししてきましたが、今回は、「どんな意識のあり方がいいのか、どんな思い方が悪いのか」ということを、みなさんとともに考えてみたいと思います。

 「人を悪く思ったり、腹を立てたりするのはいけない」ということは、誰にでもわかりますね。人が対象でなくても、自分の心の中で、先々のことを気にしたり、不安に思ったり、イライラしたりするのもいい思い方とはいえません。たぶんこのようなことなら、誰にでもわかることでしょうが、みなさんが常識的に「正しい」と思っていることでも、決して良いこととはいえない盲点になっている場合がいっぱいあると思います。
 例えば、親が嫁いだ娘のことを「うまくいっているだろうか」と心配したり、「私が何とかしないといけない」と責任を感じたりする気持ちは、決して悪いとはいえません。でも、そのために夜眠れなくなり、気疲れしてしまったとしたら、いいことだとはいえないでしょう。
 また、例えば趣味を楽しむといった場合、「上手にしよう、いいものを作ろう」と思うことは悪くなくても、それが力みになり、焦りになってしまえば、いい思い方とはいえません。正義感の強い人が「人のまちがいを正そう」と思う気持ちはいい思い方のようですが、それが相手を責めることになれば、必ずしもいい思い方とはいえません。
 そのように、「どんな思い方が正しいのか、間違っているのか」を判断するのは、難しいものですね。

 たいていの場合、「思い方の正しさ」というのは、「人間としてそうあるべきだ」という価値基準で判断されますが、私は今日まで生きてきて、人間の基準でなくて、「自然から見られて正しいかどうか」という基準があると感じています。
 自然から見られた基準というのは、「その思い方は、エネルギーが増える思い方か、減る思い方か」という点から判断する基準です。言葉を変えれば、「今の思い方で心が軽く、嬉しくなるか。それとも、心が重く、苦しくなるか」ということです。

 今まで、「春名芙蓉のひとこと」や「地球の子守詩」の本などでお話してきましたように、喜び、感謝の気持ちを持つことは、その人の心にエネルギーが増えることになります。そして、エネルギーが増えると、自分だけでなく人の心も癒すことができます。そんなエネルギーを増やしていくことが、人生の大きな目的だと思うんですね。
 そのような、「エネルギーが増える思い方」、「自分や周りの人が嬉しくなるような思い方」という基準なら、誰にでもわかりやすいのではないでしょうか。

 何かに挑戦するときは、誰にでも無意識のうちにエネルギーを必要とする気持ちが生じます。子供が、試験前に「がんばろう」と思えたときは、エネルギーは増えています。楽しみながら何かにチャレンジしているとエネルギーは増えますが、そこに「大丈夫だろうか?」という不安の意識が入り込むと、エネルギーは減ってしまいます。たとえば、ピアノを始めて楽しく練習しているときエネルギーは増えますが、もし発表会に出演する前に「失敗しないだろうか」と心配するとエネルギーは欠乏してしまいます。

 結局、喜ぶ気持ち、感謝の気持ちがあれば、エネルギーは増えるのですが、わずかに力んだり、心配したりすると、エネルギーが減って、だんだんと心が重くなっていくんですね。
 そのように、自分でも気づかない間に、自分の意識で自分を活気づけたり、また反対に自分を苦しめたりするということがありますから、「今の自分の意識がいいのか、悪いのか」を見つめて暮らしてください。
 そして、みなさんが、「自分の心を見つめて、正しいかどうかを知りたい」と願うなら、「そう思うことでエネルギーが増えるかどうか、自分の心が嬉しくなるか、苦しくなるか」を基準にしたらいかがでしょうか。


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