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No.51
「心が解放された喜び」
平成20年3月11日

 みなさん、こんにちは。春名芙蓉です。
 日差しがずいぶん春めいてきました。雪に埋もれた冬の時期は、深々と心を養っていただく面がありましたが、雪が融けて、春の足音が聞こえてくると、心が一気に大空へ羽ばたいてゆきます。そんな心の解放も、自然から与えていただくきめ細やかな愛だと思います。

 私は、「心が解放される」ということを、「本当にありがたい」と深く感謝をしてきました。何かの原因で閉ざされていた気持ちが、ふわっと解放されて、タンポポの綿帽子が宙に舞うように軽くなるということは、大変なことなんですね。すごいことなんです。
 そのような心の変化、意識の変化を、当たり前と思わないで、喜び大切にしてください。「心が解放される、心が楽になるということが、どれほど大きなことか、どれほどありがたいことか」ということを自覚して、感謝を深めることができれば、それこそ大きな心の成長になると思います。

 毎日の暮らしの中で、長年気になっていたことが解決して心が楽になったとか、長年でなくても、何日間か気になっていたことから、心が吹っ切れたというような経験は誰にでもあると思います。
 春になってうきうきと心が軽くなってみて初めて、寒さの中でじっと耐えてきた自分に気づくように、心が解放されてみて、「今までなんと重いものを背負っていたのか」と驚くこともあります。
 人間は、自分でも自覚のないままに、「重い」とも思わずに背負っている意識がいっぱいあるんですね。そこから解放されるということは大変なことなんです。

 私たちは、仕事のことや、家庭のこと、さまざまな人間関係のことなど、いろんな悩みや不安を背負って生きています。背負っていた重荷から解放されて楽になったときは、当たり前に思わないで、そこから、深い感謝を積み上げていってください。「ああ、楽にしていただけた。なんとありがたいことか」、「たくさんの重荷を背負って歩いていたその間も、自然の愛によってずっと支えられ、成長を促してもらっていたんだ。そのことに気づく心をいただけたことがまたありがたい」と。
 もし、振り返ってみて、「あの頃はあれほど苦になっていたことが、今では忘れているほどに、心から消えている」というようなことがあるなら、今からでも喜びに変えていけばいいのです。
 そういう感謝、喜びは、みなさんの魂のより深い部分に積み上がって、未来に進むための大きな糧になるものです。

 人生のさまざまな心の重荷というものは、そこから解放されたときの喜び、感謝を私たちに感じさせてくれるためにあるとも言えるのです。喜び・感謝が、私たちの意識の次元を高めてくれる原動力になります。私たちの意識の次元を高めるために、自然は、さまざまな重荷というものを与えてくれているのですね。

 それがわかれば、重荷を与えていただけることもありがたいですし、重荷を与えられることを怖がることもいりません。そして、山を乗り越えて心が解放されたときには、しっかりと喜びたいものですね。



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