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No.54
「悲しい出来事は、いつ自分達の周りで起こるかも知れません」
平成20年7月10日

 みなさん、こんにちは。春名芙蓉です。
 私は、岡山県北の山深い所で、自然に囲まれて暮らしています。
 毎日何の変哲もなく過ぎているように見えますが、「今日も何事も起こっていない。穏やかに時が過ぎてゆくことが、当たり前ではないなあ。ありがたいことだ」と心の底から思えてきます。何事もなく今日も無事だということは、本当に、ありがたいことです。

 普段人間は、「今日も無事」ということに、あまりにも慣れっこになって、喜び感謝することを忘れてしまいがちです。
 テレビのニュースなどでは、世界中で起きている災害の様子が、毎日のように映し出されていますね。台風や、洪水、地震、津波。さまざまな災害で、時に、何万人もの方が亡くなり、家を失い、次々と大きな悲しみが生まれています。そんな悲しみを背負って生きている人の姿を見ると、本当に心が痛みます。
 大きな災害ではなくても、毎日、病気や事故で亡くなったり、大怪我をされたりする人の数は、どれだけあるか知れません。

 毎日どこかで、多くの方が悲しみにくれておられるのです。
 不慮の死は、亡くなった本人にとっての不幸というだけにとどまらず、その家族や知人・友人を含めると、とても多くの人々を悲しみにくれさせることになります。そんな悲しみは、時として、一生続くこともあります。
 それは、他人事ではないと思うんですね。いつ自分の身に、あるいは家族の身に降りかかるかも知れない。明日にも、自分達の周りで起こるかも知れないんです。
 それを思うと、毎日うかうかと暮していてはいけないですね。それを怖がるよりも、「何事もない」ということをもっと喜び、感謝することが大切だと思います。

 自然は、私たちに多くのものを与えてくれています。
 健康な体や衣、食、住。空気や太陽の光。私たちは、本当は、すべて必要なものを与えられて、この世に生かされていると思います。でも、ほとんどの人たちは、それに気づいていません。要するに、「ある」のが当たり前になっているんですね。「あって当然」と思い、感謝もなく、「あれもほしい、これもほしい」と欲を出したり、不満の意識をもったり、人を悪く思ったりして暮しているのではないでしょうか。与えられていることに気づかず、無い物ねだりばかりしています。それでは、自然から叱られます。時に、病気になったり、怪我をしたりして、あって当然のものを失ってしまいます。

 これは、自然の摂理です。

 失ってから後悔しても、遅いときもあります。「あのときにもっと温かい心で接してあげたら良かった。もっと感謝しておれば良かった」と思っても、もう遅すぎることもあります。

 今、失っているものがないときに、それを感謝していただきたいと思います。「子供が勉強してくれない」と悩んだり、「もっとお金があったら」と思ったり、「あの人さえいなければ」と悪く思ったりしないで、今無事であることを喜んでください。「今あって当然」と思っていることが、災害や病気や事故のために、一瞬のうちに消えてしまうこともあるんですから。

 みなさんの愚痴や不満や欲の意識は生きています。生きて、マイナスに働きます。そんな意識のために、失ってしまうこともあります。せめてそんなマイナス意識を出すのをやめて、自然から与えていただいている数々を知って、喜んでください。

 そんな感謝の意識が、生きてプラスに働いて、みなさんを守ってくれると思います。

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